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『旧劇 太功記十段目 尼ヶ崎の段』〔旧劇 太功記十段目 尼ヶ崎の段 、東京国立近代美術館フィルムセンター、2010年3月14日閲覧。〕(きゅうげき たいこうきじゅうだんめ あまがさきのだん)は、1908年(明治41年)製作・公開、M・パテー商会製作・配給による日本のサイレント映画、時代劇である。資料によっては『太功記十段目』〔''Taikoki judanme'', Internet Movie Database, 2010年3月14日閲覧。〕、『絵本太閤記』(えほんたいこうき)〔『日本映画発達史 I 活動写真時代』 、田中純一郎、中公文庫、1975年12月10日 ISBN 4122002850, p.155-160.〕〔絵本太閤記、日本映画データベース、2010年3月14日閲覧。〕と紹介されることもある。 == 略歴・概要 == M・パテー商会は現在の日活の前身の一社で、東京を拠点として、映画の製作・配給を行っていた商社である。従来、外国映画の配給を行っていたが、1908年(明治41年)、浅草公園六区に新設された映画館・大勝館からの依頼で中村歌扇の少女歌舞伎を出演させた『曾我兄弟狩場の曙』を製作したのをきっかけに、映画製作を始めた〔。 同社が撮影所をもつのは翌1909年(明治42年)であり、本作は近辺ロケーション撮影で製作された〔。撮影は、同社の現像部の社員であった男沢粛で、『曾我兄弟狩場の曙』を撮った西川源一郎と交互に作品を回していた〔。本作は、江戸中期に成立した人形浄瑠璃『絵本太功記』の代表的な「十段目 尼ヶ崎の段」を主題に、大勝館の舞台に出演していた中村鶴之助、鶴之助が率いる少女劇団・娘美団の出演を得て製作され、同年12月10日、製作依頼元である大勝館で公開された〔。 本作の上映用プリントは、現在、17分、1038.02フィート(316.39メートル)の上映尺の35mmフィルムが東京国立近代美術館フィルムセンターに所蔵されている〔。同年製作の日本映画のなかで、同センターに所蔵されているのは、本作ただ1作のみである〔所蔵映画フィルム検索システム 、東京国立近代美術館フィルムセンター、2010年3月14日閲覧。〕。現在、観賞することが可能な作品である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「旧劇 太功記十段目 尼ヶ崎の段」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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